スタンダードなソファはその座る人数に応じて名称が異なり、
人を意味するPersonの頭文字を取って2人用なら2P、3人用なら3Pと表記されます。
しかしながら、実際に1人が座るのに必要な最低限の幅の目安は約60cmと言われており、
2人で座るなら120cm、3人で座るなら180cmという風に増えていくのですが、
2Pソファや3Pソファという名称でもその数値を下回る座面サイズのものが多く存在します。
120cmの座面幅ですら大人の男性が二人で座る場合はかなり窮屈に感じるので、
2Pソファであればどんなものでも2人掛け用として十分に使えるという訳ではありません。
特に2Pソファではラブソファと呼ばれるあえて小さ目に作られた2人掛けのものもあるので、
ゆったりと座りたい場合は2.5Pソファか2Pでも座面が広めのものを選ぶと良いでしょう。
また、3Pソファで座面の幅が180cm以上だとしても、クッションが2つに分かれている形状のものに関しては、
実際に3人で並んで座ってしまうと真ん中部分はとても座り居心地が悪くなります。
基本的には2人用として考え、3人で座ることがサイズ的には出来なくもない、という程度に解釈するのが好ましいです。
上記のように、ソファの名称というのはあくまでの目安でしかありませんのでお気を付けください。
ダイニング・テーブルと同じく、ソファも家具の特性として部屋の真ん中に置くことが多いため、
お部屋の広さを考えずに大きいソファを置いてしまうと、圧迫感があり落ち着かない部屋になってしまいます。
家具のレイアウトにも大きく左右されますが、一般的には次のような目安を覚えておくと失敗も減ります。
- 一人暮らしワンルーム:130cm以下
- 実家暮らし8畳洋室:160cm以下
- 10畳~13畳のリビングダイニング:180cm以下
- 13畳~18畳のリビングダイニング:220cm以下
- 18畳以上の広いリビングダイニング:220cm以上
ソファの高さに関しても、背もたれが頭の高さまであるハイバックタイプは座り心地が良いのが特徴ですが、
お部屋の中央に置いた場合はローバックタイプのものに比べて部屋が狭く見えてしまいます。
また、リビングダイニングの広い間取りであっても、テレビを部屋に一つしか置かない場合には、
ダイニング・テーブルに座った状態では画面が見にくくなってしまうなどのデメリットがあります。